MDMツールとは?わかりやすく解説します!おすすめ4選も紹介
2023年9月28日 2023年12月18日
ビジネスのデジタル化が加速する今、企業はセキュリティと効率の向上を求められています。
そこで注目されているのが、MDMツールと法人携帯の組み合わせです。
法人携帯は業務専用の携帯電話として提供されるものの、適切な管理や運用には多くの課題が伴います。そこでMDMツールの出番です。MDMツールはさまざまなデバイスを簡単に、一元管理できる仕組みを提供しており、企業が抱えるリスクを大幅に削減します。
これら2つの要素をうまく組み合わせることで、企業は高度なセキュリティ対策と効率的なデバイス管理が実現できます!
今回の記事では、MDMツールの主な機能から具体的なメリット、導入の際のポイント、おすすめのMDMツールを紹介します。
紛失や情報漏えいのリスク、そしてリモートワーク急増といった現代の企業が直面する問題にどのように対処するかのヒントが満載です。
ぜひ最後までこちらの記事をご覧ください!
目次
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モバイルセキュリティの重要性
現代のビジネスはもはや、オフィスのデスク上だけではありません。外出先、自宅、そしてさらに海外と様々な場所で行われています。そのような状況下、スマホやタブレットといったモバイル端末は情報のやり取りや業務の遂行に不可欠なツールになっています。
しかしその一方でモバイル端末は新たなセキュリティリスクを企業にもたらしています。
データの漏えいリスク
モバイル端末は持ち運びが可能であるため、紛失や盗難のリスクが高くなります。特に機密情報や顧客データを保存している場合、その情報が第三者の手に渡ることは企業に重大な損失をもたらす可能性があります。
脅威の多様性
スマホやタブレットは、マルウェア、フィッシング攻撃、ランサムウェアなど、多岐にわたる脅威にさらされています。また、公共のWi-Fiなどを使用した通信は、中間者攻撃などのリスクが高まります。
BYODの増加
従業員が私物のモバイル端末を業務に使用するBYOD (Bring Your Own Device) の普及は、端末ごとのセキュリティ管理を複雑化させています。個人の端末には、企業の管理下にないアプリケーションや設定が存在するため、そのまま業務利用するとセキュリティの脆弱点となる可能性があります。
前述したようにモバイル端末のセキュリティリスクは、企業の信頼や法的な問題を引き起こす可能性があります。企業は、明確なルールや従業員の教育、最新の技術を取り入れて、情報をしっかり守るべきです。
MDM(Mobile Device Management(モバイルデバイス管理))ツールの導入はデバイスのセキュリティを一元的に管理するのに非常に効果的な手段となります。
MDMツールとは
MDM(Mobile Device Management(モバイルデバイス管理))ツールとは業務で使用するスマホやパソコンを一元的に管理するためのシステムのこと。このツールを利用することで、会社の情報セキュリティを高めると同時に、端末の管理作業も効率化できます。また、従業員が私物のスマホやPCを業務に使うスタイル(BYODといいます)もサポートしています。
安全性と効率性を追求するビジネスにおいてMDMツールは必須の存在と言えるでしょう。
MDMツールの主な機能
以下がMDMの主要な機能についての解説です。
4つの主な機能
- 紛失・盗難対策
- 端末がなくなったときや盗まれたときに、遠隔から安全に消去したり端末のロックができます。
- アプリの一括制御
- 企業が許可したアプリだけを端末上で動作するよう制御したり、必要なアプリを遠隔でインストールできます。
- セキュリティ一括設定
- パスワードの強度、暗号化の設定など、端末のセキュリティ設定を一元的に管理し強制的に適用することができます。
- 使用状況の監視と報告
- 端末の利用状況やセキュリティ上の問題をチェックし、それに関する報告や警告を受け取ることができます。
MDMツールと法人携帯の組み合わせの効果
MDMツールを法人携帯に導入することで、4つの効果が期待できます。
MDMツール導入の4つのメリット
- セキュリティ対策の強化
- デバイス管理の効率化
- コスト削減の可能性
- コンプライアンスの強化
セキュリティ対策の強化
例えば従業員が法人携帯を紛失した場合でも、遠隔からそのデバイスをロックしたり、重要データを削除したりすることが可能です。これにより、企業内の機密情報の漏えいリスクを低減できます。
端末管理の効率化
MDMツールを用いることで、企業内のすべての法人携帯を一元的に管理できるようになります。ソフトウェアのアップデートやアプリのインストール、設定変更なども一括で行えるため、IT部門の作業時間が大幅に削減されます。
コスト削減の可能性
IT部門が個々のデバイスに対して手作業で設定する時間が減るため、その分他の重要な業務に集中できます。結果として全体の運用コストが下がることが多くなります。
コンプライアンスの強化
法人携帯の使用ルールを、MDMを通じて強制することで、法的な規則や企業の方針に従った運用が確実に実施されます。
BYODとMDMツール
BYODとは?
BYODとは、”Bring Your Own Device”(自分のデバイスを持参する)の略で、従業員が自身のスマホやタブレットなどを業務で使用するスタイルのこと。使い慣れたデバイスを使用することで効率性が向上しますが、セキュリティ上のリスクが高まる可能性もあります。
ここで役立つのがMDMツールです。MDMツールをBYOD環境に導入することで、企業は様々なセキュリティ対策を実施することができます。
MDMツールによって、BYODのメリットを享受しながらもセキュリティリスクを最小限に抑えることが可能です。
失敗しない!MDMツール導入のポイント
MDMツールを導入することで企業が得られるメリットは多いものの、その成功のためにはいくつかのポイントを考慮する必要があります。以下詳しく説明します。
目的を明確にする
MDMツールを導入する理由をはっきりさせることが大切です。例えば外部の脅威から企業データを守るためのセキュリティ強化、リモートワークの安全なサポート、様々なデバイスの効率的な一元管理など、具体的な目的を洗い出すことでそれに合ったツールを選び出すことができます。
特に、銀行や病院のように顧客情報の取り扱いに厳格な法律が適用される業界では、法的要件を満たすMDMツールの選定が不可欠です。
予算と効果を比較
市場には多くのMDMツールが存在します。予算を考慮しつつ、必要な機能と提供されるサポートのバランスを良く検討することが大切です。
また予算は、初期費用だけではなく維持費や将来の拡大に伴う費用も計画に入れましょう。これにより後で予算オーバーする心配が減ります。
従業員の教育
ツールの使い方をしっかりと従業員に教えることで、その機能を最大限に活用できます。不慣れな操作は、意外と安全性の弱点にもつながる場合があります。
定期的な勉強会や質問会を設けることで、疑問や不明点を明らかにしつつ、全員がツールを最大限に活用できるよう努力することが求められます。
おすすめのMDMツール4選
数多くのMDMツールが市場に登場していますが、その中でも特におすすめなMDMツールを4つご紹介します。
ソフトバンク「ビジネス・コンシェルデバイスマネジメント」
国内シェア№1の実績を持ちながら、24時間のサポート体制や一括管理機能、そして遠隔操作によるセキュリティ対策が可能。
↓ビジネス・コンシェルデバイスマネジメントについての解説はこちら
特徴
- ソフトバンク自社開発
- 国内シェア№1の実績あり
- 顧客からの質問に対して、時間に関係なく対応できる
- 必要な業務アプリやセキュリティ設定を一元管理できる
- スマホが失われた場合も、遠隔でのロックやデータ削除が可能
CLOMO MDM(クロモ エムディーエム)
自社完結型の統一管理システムを持つ。直感的なUIで遠隔地のデバイス情報の確認、アプリ設定、そして遠隔操作によるデータの管理が可能。
特徴
- 開発・運用・サポートまで全て自社対応
- 管理が楽なUIを採用
- 遠隔地から使用中のアプリや連絡先などのデバイス情報を確認できる
- 一元管理でアプリの設定や必須のパスワードポリシーを適用可能
- 遠隔操作でアプリの追加や削除、さらにはデータ消去が行える
Optimal Biz(オプティマルビズ)
MDMシェア12年連続№1の信頼性を持ち、18万社以上での導入実績を誇る。従業員の業務活動を視覚的に把握し、AIを活用して効率化のポイントを見つけ、さらに健康管理までサポート。
特徴
- 12年連続MDMシェア№1
- 18万社以上の導入実績
- 従業員ごとの活動状況を視覚的なグラフで一目瞭然に表示
- AIを用いて業務全般を評価し、効率や生産性に関する改善点を特定する
- 従業員が仕事を始めると感知し、その健康データをチャットボットを使って取集する
Jamf Pro(ジャムフプロ)
Apple製品に特化。セキュリティ強化から簡単なアプリ配信まで可能。効率的なデバイス管理が実現できるMDMツール。
特徴
- Apple製品に特化。MacからApple TVまで幅広いデバイスに対応
- 有害なソフトウェアの制限と、全デバイスにセキュリティパッチを適用できる。セキュリティが高い
- 導入が簡単で手間がかからない
まとめ
いかがでしたでしょうか。
MDMツールを使えば、法人携帯を手間なく、そして安心して使うことができます。大きな企業やセキュリティが特に重要な業界ではMDMツールはかなりおすすめです。
初期のコストや従業員への教育に時間がかかるかもしれませんが、その後のメリットを考えればその価値は十分すぎるほどだと思います。
今回の記事内でもご紹介した「失敗しない!MDMツール導入ポイント」を参考に、是非ご検討いただけたら幸いです!
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